茨城県を拠点に建築・まちづくりに取り組む株式会社大山都市建築設計(OOMA)のWebサイト制作・広報支援。
採用エージェントだけに頼らず、自社の考え方や働く人、プロジェクトを発信することで、これからの建築設計を担う人材との接点をつくることからスタートした。
Webサイトのコンセプト設計・制作に加え、事務所を地域へひらく「まちの図工室」の企画・プロデュース、継続的な広報戦略ミーティングまで支援。採用という課題を入口に、会社がこれから社会とどのようにつながっていくのかを一緒に考える広報へと発展している。
背景
●エージェントだけに頼らず、自分たちの言葉で仲間を迎える
建築業界における設計人材の確保が難しくなるなか、OOMAでは採用エージェントの活用や専門学生のインターン受け入れなど、次世代の人材との接点をつくってきた。
一方、外部の採用サービスを活用するだけでは、OOMAが何を考え、どのような環境で働き、どんな未来をつくろうとしている会社なのかを十分に伝えきれない。
そこで、自社発信によってこれからの建築設計を担う仲間と出会える状態を目指し、Webサイトの再構築からプロジェクトが始まった。
施策
●「建築をつくる会社」から、「環境をデザインするチーム」へ
Webサイトでは、建築物そのものだけではなく、その周囲に生まれる人や暮らし、コミュニティまで含めて設計するOOMAの姿勢を言語化。
「つくって、つながる。」を軸に、OOMAを「環境をデザインするチーム」と定義し直し、プロジェクトや働く人、会社の考え方まで一貫した世界観で伝えるサイトを構築した。
採用面では、福岡からフルリモートで働く社員の一日を紹介するなど、従来の建築設計事務所のイメージだけでは見えにくい多様な働き方も可視化。求職者が入社後の働き方まで具体的に想像できるコンテンツを設計した。
さらに、代表が構想していた「地域にひらかれた、まちの図工室」という考えを実際の活動へ展開。子どもたちがお箸づくりを体験するワークショップなどを企画・プロデュースし、建築家やものづくりを暮らしの身近な存在として感じてもらう接点をつくった。
成果
●コーポレートサイトから、会社の活動を育てる広報基盤へ
採用課題をきっかけに始まったWebサイト制作は、OOMAの考え方、働き方、地域との関わりを蓄積する自社メディアへと発展。
「まちの図工室」では、子どもや保護者、地域で活動する人々が事務所を訪れ、ものづくりを介して交流する機会も生まれた。Web上で掲げた会社の姿勢を、実際の活動として社会との接点へ広げている。
現在も毎月の広報戦略ミーティングを継続。採用情報の発信に留まらず、建築設計士の担い手不足や茨城県北地域の空き家問題など、OOMAだからこそ向き合えるテーマについて議論しながら、新たなプロジェクトと連動したWebサイトのアップデートを検討している。
「人を採用するための広報」から、「どんな会社をつくり、誰と何に取り組むのか」を発信する広報へ。継続的な対話を通じて、会社そのものの未来を一緒に育てている。
